「紀伊山地の霊場と参詣道」と高野・熊野

 

世 界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range

 

 

  ■世界遺産参詣道

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■世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」について


 紀伊山地は標高10002000m級の山々からなり、古くから人々の信仰を集める地として存在していました。ここには「熊野」、「高 野」、「吉野・大峯」というお互いに距離の隔たった三つの霊場があり、それらを結ぶ道、そして外部から霊場へと至る道がつながって「参詣道」となりまし た。参詣道には、「高野山町石道」、「熊野参詣道」、「中辺路」などがあります。
 紀伊山地の自然、そこに開かれた霊場、それらを結ぶ参詣道。これが独特の文化的景観をつくっているのが世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣 道」なのです。ここには、有史以前からの自然崇拝に由来する神道はもちろん、日本に伝来して山々に特別な意義を見出しそこで発展していった仏教、そして神 道と仏教を結びつけるようなかたちで発展していった修験道が生きています。それらは独自の発展を遂げながらお互いに参詣道などを通じて交流してきました。 このように、多様な宗教・信仰のあり方を包んできた紀伊山地の特徴が、世界遺産としての意義をユネスコから認められたのです。


 


■参詣道について


 下界の人々が高野山に行くための道には何種類かあります。 高野山の北側を東から西に流れる紀ノ川のあたりから高野山をめざす主要なものとしては、黒河道、京・大坂道、町石道、麻生津道などがありました。この中で も町石道は江戸時代にはよく利用されました。また南の方から高野山をめざすものでは、小辺路、龍神道などがありました。このうち小辺路は熊野方面から高野 山をめざすものである一方、京都や大阪の人々にとっては高野山を経てさらに熊野をめざすための道でもあり、熊野参詣道と呼ばれます。